D-Project : グリーンフロア事業のベースとなる検証プロジェクト

ダブルスキン、太陽光パネルによる省エネ・創エネ効果実証実験 D-Project

D-Projectを行った建物のBefore&After画像 D-Projectを行った建物のBefore&After画像

図: ダブルスキンシステムと太陽光パネルを既存建物に取り付けた図面 図: ダブルスキンシステムと太陽光パネルを既存建物に取り付けた図面

この計画(D-Project)は、2006年に自社ビル(当時築16年)の「温暖化対策」社内プロジェクト(茨城大学工学部(沼尾研究室)との共同研究)としてスタートしました。

ここ近年、地球温暖化がもたらす気候変動に対してパリ協定(2015年 COP21)やカーボンニュートラル(2020年)などでCO2をはじめとする温室効果ガスに対して削減の声が世界規模で大きくなっています。

当時としては、まだこのような計画を実行する中小企業が少ない中でしたが、CO2を削減することによって温暖化対策に貢献できる企業を目指して実験を行いました。

空調 消費電力の実績値 比較 Before & After

平均的なオフィスビルでは、全体の消費電力において空調の消費量が約半分を占めるため、空調設備の消費電力を抑えることが省電力化(省エネ化)の重要なポイントとなります。

当実験における空調の消費電力量について、Before(改装前2006~08年の平均消費電力量)と想定の期待電力値、After (改装後2010~12年の平均消費電力量)の実績値を下記のグラフに表示しています。

図: 空調設備の消費電力 Before(改装前)& After(改装後)の実績値 比較表(空調低電圧200V) 図: 空調設備の消費電力 Before(改装前)& After(改装後)の実績値 比較表(空調低電圧200V)

結果として、After (改装後2010~12年の平均消費電力量)の実績値はBefore(改装前2006~08年の平均消費電力量)の実績値の約25%まで削減され、想定していた期待電力値よりも下回ることができ、空調設備の省電力化(省エネ化)が実証されました。

ZEB評価について

ダブルスキン、太陽光パネルの導入によって、ZEB評価『Nearly ZEB』を達成!

導入後、10年間にわたりCO2排出量の削減率75~82%を維持しています。

図: ダブルスキン、太陽光パネルの導入後、10年間にわたりCO2排出量の削減率75%以上を維持して、ZEB評価『Nearly ZEB』を達成しているグラフ 図: ダブルスキン、太陽光パネルの導入後、10年間にわたりCO2排出量の削減率75%以上を維持して、ZEB評価『Nearly ZEB』を達成しているグラフ

【ZEB評価とは?】

省エネルギー・創エネルギーのゼロエネルギー達成状況に応じて、下記のように段階ごとにZEBシリーズが定義されています。

図: 達成状況に応じたシリーズ毎のZEB評価

出典:環境省HP「ZEBとは?」に掲載画像を加工して作成

環境省が説明をしている「ZEBの定義」のページはこちらから

図: 達成状況に応じたシリーズ毎のZEB評価

D-Projectの成果について

実験実施後は、ZEB評価が示しているように建物の断熱、遮熱性能が格段に向上し、少ない設備容量でペリメータレスを実現することが可能になりました。

また、空調の電力消費量の実績値を比較しても、Before(実験前)に比べAfter(実験後)は約25%まで削減でき、省電力化を実現することができました。

当実験のメインコンテンツは、建物の温熱性能を格段に向上させる外皮のダブルスキン化(ガラスパネルで建物を覆いスキンを2重にしたシステム)であり、このダブルスキンシステムは変化する外部環境(気象)に対し、適切な性能値に可変できる機構を持たせました。

実験を通じて、建物本体の省エネ性能の高度化は、省エネ効果だけではなく室内環境を劇的に向上させるポテンシャルを併せ持つことを再確認することができました。

この実証実験で得た知見と体験は、その後に続く省エネ製品の開発につながり、その製品を確認したグリーンフロア事業に発展しました。