冬季のトロポス導入効果の実測紹介②(札幌オフィスビル)
目次
冬の札幌にあるオフィスビルで、内窓「トロポス」を設置したところ、窓際と室内中央の温度差がほとんどなくなるという効果が確認されました。(関連記事:冬季のトロポス導入効果の実測紹介①(札幌オフィスビル))
今回は、冬場に足元が冷える原因である「コールドドラフト(冷気下降流)」に着目し、その発生状況を可視化した測定結果をご紹介します。
コールドドラフトとは?足元の寒さを引き起こす「冷気の下降流」
コールドドラフトとは、冬場に暖房で暖められた室内の空気が、冷えた窓ガラスによって冷やされて足元へ流れ落ちる現象を指します。
この冷気の流れにより、窓際に座っていると足元がひんやりと感じることがよくあります。
特に単板ガラスや断熱性能の低い窓では、この現象が起こりやすくなります。
コールドドラフトを抑えるためには、窓の断熱性能を高めることが重要です。
たとえば、内窓の設置によって窓際の冷気を遮断し、室内の快適性を大きく向上させることができます。
サーモカメラによる「コールドドラフト」の可視化測定
コールドドラフトの発生状況を視覚的に捉えるため、サーモカメラを用いて窓際の温度分布を測定しました。
測定は、
- 内窓「トロポス」設置前(=トロポスなし)
- 内窓「トロポス」設置後(=トロポスあり)
の2パターンで実施し、それぞれの状態における窓際の温度や冷気の流れの違いを比較しています。
また、冷気の流れをより明確に視認できるように、窓の前には熱容量の小さい黒色の模造紙を設置しました。
これにより、サーモカメラで温度の変化が視覚的にわかりやすく記録されます。
熱画像の比較でわかる「トロポス」の断熱効果
サーモカメラで撮影した熱画像を比較することで、「トロポス」の断熱効果が視覚的に確認できました。
「トロポスなし」の状態では、窓の下部から床面にかけて水色や緑色の領域が広がっており、冷たい空気が下降する“コールドドラフト”の発生が明確に見られます。
一方、「トロポスあり」の状態では、窓面から室内全体にかけて橙色が均一に広がり、冷気の流れが大幅に抑えられている様子が確認できます。
これは、内窓トロポスの設置によって窓の断熱性能が向上し、窓ガラスの表面温度が室温に近づいた結果、室内の暖かい空気が窓で冷やされにくくなったことを示しています。
まとめ
冬の札幌にあるオフィスビルにおいて、窓際で発生するコールドドラフト(冷気下降流)を可視化する実測調査を行いました。
サーモカメラによる熱画像の比較により、
・「トロポスなし」では、窓付近に冷気が流れ落ちるコールドドラフトの発生が確認され、
・「トロポスあり」では、その現象が見られず、室温の均一性が保たれていることが明らかになりました。
この結果から、内窓「トロポス」を設置することで、コールドドラフトを効果的に抑制できることが確認されました。
これは、窓の断熱性能向上によってガラス表面温度が室温に近づき、暖かい空気が冷やされにくくなることによるものです。